2014年5月9日金曜日

フィンランド トリップ2014 Vol.2 ARABIAの食器ができるまで

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こんにちは、店長の樋熊です。
ヘルンシンキについて2日目は朝からアラビアの工場見学へ。
前回フィンランドに行った時には工場見学が出来なかったので、
今回は輸入代理店の担当さんにお願いして手配していただきました。

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ガイドをしてくれたのは、こちらのクリスティーナさん。
旦那様が日本の方で、日本にも住んでいたことがあるので日本語ペラペラ!
 

クリスティーナさんの案内でいよいよ工場に潜入です!

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ARABIA工場の入り口!右のデザイナーさんが写ってる写真の場所がここですね!


工場内はまだ未発表のものを製造していたりするので撮影禁止とのこと。
見学の前に一通りどんな工程で作られているのかレクチャーしていただきました。


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ARABIAの食器が出来るまでには、ざっくりこのような工程が行われています。
(1)成型 FORMING
(2)釉薬 GLAZING
(3)焼成 FIRING
(4)装飾 DECORATION
(5)上絵焼成 DECORATION FIRING

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陶器の素材になるのがこちら。
成型の部分はほとんど機械化されていましたが、ピッチャーの注ぎ口部分などは、
機械での作業は難しく、手作業で行われているとのこと。ピッチャーの値段が高いのもうなずけますね。

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素焼き前と素焼き後の比較です。焼くとこんなに小さくなってしまうんですね。確か14%だったかな?

気温や素材の配合、窯の温度など、微妙な変化でも焼き上がりのサイズにばらつきがでてしまうので、
同じ大きさのものを均一に作るのって難しい・・・。

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絵付けはこのような転写シールを素焼きした生地に貼り付けて行います。

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シールを貼った状態で再度焼くとシールの黄色の部分が高温で溶け、残りの絵柄の部分が焼きつけられます。
食器の柄が、こんな風にして絵付けされていると思わなかったので、実はここが一番の衝撃でした!

ちなみに、貼り付けの工程は機械化されていますが、チェックはすべて手作業で行われていました。

実際に窯に入れて焼かれる様子や成型の様子などいろいろ見ることが出来ましたが、
画像でお伝えできないのが残念です。


現在、アラビア工場は3ヘクタールの中に110人程の人が働いているそうです。
ARABIAのような大きな工場なら、ほぼすべてが機械化されているんだろうと思っていましたが、
実際に見てみると、思っていた以上に人の手が加わっていて驚きの連続でした。

最終の検品作業も2人の方が目視&高台やフチを手で触って行っていました。
やはり最後に頼れるものは「人」ということなんですね。


普段なにげなく使っていたアラビアの食器達が出来上がる工程や作られる背景を知って、
自分たちのところに届くまでに、こんなにたくさんの人の手を経て作られているということがわかって、
ますます愛着がわいてきました。アラビアが好きなら工場見学 絶対行った方がいいですよ!

クリスティーナさんはじめ、アラビア工場の方々本当にありがとうございました!
次回は、マリメッコファクトリーや社員食堂の潜入レポートをお届けします!

■フィンランド トリップ2014 インデックス
VOL.1 フィンランドへ行ってきました!
VOL.2 ARABIAの食器ができるまで


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左から オーナー:井川、店長:樋熊、クリスティーナさん、オーナー:伊藤、副店長:宮原
 


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