2014年2月25日火曜日

HASAMI特集 Vol.2 HASAMIができるまで

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こんにちは、副店長のミヤハラです。
HASAMI特集第2弾の今回は、HASAMIがどのように出来るのかを紹介していきます。

長崎県波佐見町(はさみちょう)で作られている「HASAMI」。
ブランドを手がける有限会社マルヒロ ブランドマネージャー馬場匡平さんに、
実際に案内してもらいながらHASAMIができる工程を説明していただきました。

まず波佐見焼の1番の特徴は、器の形を決める型作り、器の素材になる生地作り、
器の色を決める釉薬、そして窯焼きとそれぞれの作業を専門とする人たちが
作業を分担して作る「完全分業体制」というところ。
車で10分圏内の場所に、それぞれの分野のスペシャリストたちの作業場や窯元があって
そこで作られているという訳です。

自分も波佐見町に行くまで、1つの工場内で流れ作業で生産が行われているのかと勝手に思っていました。

■型作り
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器の形を決める原型作り。その原型から見本型を起こして石膏を流し込み量産用の型を作ります。
型作りはミリ単位の手作業で、器の形を決めるとても重要な作業。熟練の技が必要です。

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馬場さんと、職人の岩永さんが図面を交えて新作の打ち合わせを?次はどんな器ができるのか楽しみですね。

■生地作り
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次に量産用の型に生地を入れて成形し、乾かしていきます。
生地は気温や湿度によって変化を見極めながら微妙な調整が必要で、こちらも長年の経験と勘が必要な作業です。


■窯
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生地屋さんから運ばれた器を素焼きし、釉薬をかけて、ガス窯で本焼成。
様々な工程を経てようやく完成です。

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分業と聞くと、もっと機械的で職人さんも寡黙な方が多いのかな?と勝手に思っていました。
しかし、一つの器を作るまでに沢山の人が関わり、一つ一つに職人さんたちの熱い想いが込められています。
職人さんにお話を伺っても、波佐見の歴史や工程などを優しく丁寧に説明していただきました。
こうやって実際に足を運び、現場を見ることでHASAMIに対して、今までとは違った愛着が涌いてきました。
今回の旅で、とても貴重な経験ができたなと思います。

次回は、馬場さんにお聞きしたHASAMIが誕生するまでの経緯についてご紹介します。

当店で取り扱っているHASAMIアイテムはこちらからご覧いただけます。


オマケ
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今回、お邪魔した窯元の一つ、光春窯さん。伝統的な絵柄だけでなく新たな「うつわ」やデザインにも
積極的に取り組んでいるそうです。棚にたくさん並んだ器たちを見ていると。。

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当店で取り扱っている「東屋 蕎麦猪口」もこちらの窯で作られていました!
一つの窯元でも色んなブランドの器を作っているので、HASAMIの隣に東屋の食器があったり
その他にも見たことある物が沢山並んでいました。
様々なブランドの器が、ランダムに並んでいる光景はちょっと不思議な感覚でした。

Vol.1 波佐見に行ってきました。
Vol.3 HASAMIについて聞いてみました